浦和レッズが成績でも収益面でもJリーグの盟主となったのはいつの頃からだろう。
週刊東洋経済のスポーツビジネスに関する特集の中に、主に経済面での浦和レッズの記事が掲載されていた。内容としては、初期Jリーグにおけるヴェルディの読売的アプローチでの失敗との対比をしたりと、ややステレオタイプなものではあったが、そこに掲載された数字には興味深いものがあった。
Jリーグの収入上位5クラブは(2006年)、浦和、横浜FM、名古屋、磐田、鹿島。
浦和の営業収入は70億円、横浜は45億円。ぶっちぎりである。
他クラブとの主な違いは入場料収入で、1位浦和レッズが25億円に対して2位横浜FMはわずか8億円。
ここまでは「さすが浦和、すげーなー」という話なのだが、少し昔、2002年度の浦和の平均入場者数は2.5万人程度、入場料収入は10億円強くらいである。わずか4年間で約2.5倍入場料収入を伸ばしている。もちろんこの間の浦和のチーム成績の躍進は皆さんご存じの通りである。
ごくごく当たり前のことなのだが、
1. チームが強くなる
2. 試合に勝つ。いい成績を継続的に残す。タイトルを取る。
3. 人気がでて、サポーターが増える。
4. 年間チケットなど入場料収入が増える。
5. 人が来ることで入場料収入以外の収入も増える。
6. 増えた資金を使って、適切なチーム強化策をとる。
7. 1.に戻る。
のスパイラルがいかに重要かを、あらためて痛感した。
もちろん浦和レッズは、もともと熱狂的なファンに長く支えられてきたわけだが、わずか4~5年といった時間で、日本・アジアを代表するビッグクラブという、次のレベルへ移行するというプロセスを彼らが現実に達成できたことは非常に興味深いと思えた。
そして勇気づけられる。
やはり2006年データであるが、東京の年間入場料収入は7.5億円である。
前述の2002年の浦和の10億円の数字を考えれば、我々のおかれているベースの状況は決して悪くない。
「チームは強くなっても、その土地に住んでいる人々の絶対数が少ない」という、鹿島や磐田らのもつ宿命的なビジネスとしてのアッパーキャップが東京にはない。他の娯楽との競合はあるものの、さらに数倍の観客動員を見込むこ素地も可能性も十分にある。また、川崎フロンターレやガンバ大阪のような、スタジアムアクセスや箱の問題も少ない。
まずは「1. チームが強くなる」ことである。チーム、サポーター、フロント、地域、全ての面でFC東京が次なるフェーズへ前進するため、確実な火種をつけることだ。それはすなわち、勝ち続けることだ。

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